気まぐれ日記 2016年8月

2016年7月
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8月1日(月)「1日かけてもできないレジュメ・・・の風さん」
 光陰矢の如し……は大袈裟だけれど、もう8月だ。
 昨夜から取り組み始めたレジュメを、何が何でも完成させるのだ、と朝から気合を入れて始めた。
 したがって、通常の雑務は一切後回しである。
 女性と違って男である自分は、何だかんだと言っても、同時並行はなかなか難しい。中でも、こういったクリエイティブな仕事というのは、集中していないと、良い発想が出て来ないだけでなく、出かかっても捕らえられずに逃がしてしまいかねないのだ。
 午前中は先ず先ずのペースで進んだ。
 午後になって、だんだん凝り性の性格……というか、完璧主義が頭をもたげてきた。田村先生からA4で1〜6枚と伺っていて、2〜3枚が理想だろうと踏んでいたのだが、4枚でも書ききれるかどうか怪しくなってきた。
 夕方になって、6枚になることが確定したが、最後の1枚が難しかった。結局、午後11時過ぎまでかかって、やっと最後まで書き上げたが、このまま田村先生へお送りするわけにはいかなかった。
 とりあえず、明日の正午までにはお送りします、とメールをして、今日のやっかいな仕事を終えた。

8月2日(火)「局地的な豪雨のため・・・の風さん」
 昨夜書き上げたレジュメの見直しから始めた。最初から読みながらも、全体としてバランスがとれているか、ちゃんと完結しているかがチェックポイントだった。
 表現を修正しながら、何とか完成させたが、レジュメといいつつ、見かけは予稿、内容はエッセイのような感じになってしまった。
 前期の講義の成績表と一緒に、メールで田村先生へお送りした。
 直後、ものすごい開放感を味わった。
 8月は2つの作品のゲラ校正もあるが、いよいよ児童文学3作目に集中できるのである。
 常に、目の前の締め切りや納期に追われて、フラフラになりながら取り組んできたが、しばらく落ち着いて執筆ができそうである。筋トレも復活させたいし、屋外作業もこつこつやらなければならない。
 と思った直後、猛烈な疲労感と睡魔が襲って来た。……で、仮眠。
 夕方、またフラフラしながら目覚めた。
 今夜は、名商大丸の内タワーで特別講演会があり、聴講を申し込んであった。演題は「最近の経済動向について」で、専門家から貴重な話が聴けると楽しみにしていた。
 体調は良くなかったが、ワイフに駅まで送ってもらった。
 海が見えるホームに立つと、良い風が吹いてくる。
 ところが、乗車してから、想定外の事態が襲って来た。
 名古屋周辺で局地的な豪雨になったため、その後、運転ダイヤが大混乱になったのだ。名古屋まで直通の電車にのったにもかかわらず、途中で2回乗り換えさせられ、それでも名古屋までたどり着けなかった。講演時間にもまったく間に合わない状態だった。
 確かに、周辺は土砂降りで、雷も鳴っていた。
 結局、金山から引き返すことにし、乗車した最寄りの駅に戻ったのは、3時間半後だった。
 遅い晩御飯を食べて、もう今日は閉店にするしかなかった。

8月3日(水)「リハビリは続くよどこまでも・・・の風さん」
 今日は週一のリハビリの日。なぜかこの一週間は進展なし、どころか左肩が痛い。右肩もちょっと怪しい状況。
 郵便物を一通投函してからクリニックへ向かった。見事な夏の空だ。
 キャメロンもすんなり駐車できて、早めにスタンバイできた。電気治療(エレキテルだね)もすぐ終わって、待ち時間に以前ダウンロードした電子書籍を読み始めた。日本の由来みたいな難しい本だ。
 PTに進展がないことを打ち明けてからリハビリが始まったが、今日は痛くて、不調だった。
 帰りにホームセンターで買い物をして帰宅。
 昼ご飯は最近ワンパターンの卵かけご飯を一杯、キムチでかっこんだ。
 午後になって、本当なら執筆再開なのだが、イマイチ気合が入らないので、次々に読みかけの本を引っ張り出して読んでみた。そのうち眠くなってダウン。
 夕方目覚めたが、依然として気合が入らないので、ネットで映画をちょっと観たりしながら、だらだらと夜も更けた。こういうときはさっさと寝るに限る。
 ベッドでも読みかけの本を読んでいるが、今読んでいる本は傑作だ。素晴らしいの一語。
 その本をベッドサイドの本棚にしまって、先週から始めている腹筋運動をしてから寝る態勢に入ったら、まもなく外で激しい音。雨である。土砂降りらしい。ま、夜中なら許せる、か。

8月4日(木)「8か月ぶりの筋トレ・・・の風さん」
 朝から快晴である。しかし、地面が黒く湿っていたので、昨夜の雨が幻聴でなかったことを物語っている。
 朝食後すぐ執筆に取り組んだ。もう待ったなし。元気なうちにやれるだけやらないと、夜は期待できない。
 途中の休憩は特にとらず(しかしLINEGAMEだけは淡々とこなしつつ)、執筆に専念したが、時代考証をすればするほど、色々なデータが見つかる。それがまた楽しいのだが、おかげで物語が全く進まない。
 夕方、以前から虎視眈々と狙っていた筋トレに出かけた。
 昨年の11月以来である。ウィークデーの夕方なので、無人ではないが、トレーニングルームは空いている。
 2週間くらい前から腹筋だけは鍛えていたので、それだけは安心して取り組めた。
 他は不安ながらやってみると、左肩に力が入る種目はまったくダメ。昨年11月はこんなにひどくはなかった。
 そこで、下半身中心のメニューを2〜3セットこなすことにした。体力が低下している割に、負荷は昨年の11月と同じでも何とかやれた。
 1時間半近くトレーニングをこなせて、非常に気分が良くなった。下半身だけでも通ってこなければ。
 帰宅して、コーヒータイムの休憩をとり、雑務を書斎でこなした後、夕食時に、珍しくワイフが缶ビール(350ml)を1本出してくれた。銘柄は、長女がプレゼントしてくれたレーベンブロイ(ライオンビール)の国産。国産でも100%モルツなので美味かった。
 夕食後は少し雑務をこなして、早めにベッドに飛び込み、読みかけの本を読んだ。

8月5日(金)「久しぶりに草刈りも・・・の風さん」
 昨日、児童文学の初校ゲラが届いた。まだ本文だけで、挿絵や参考資料など周辺情報は含まれていない。今回の作品は非常に難しいので、慎重に作業が進んでいるという印象だ。
 とは言え、私は、新作の執筆モード全開でなければならない。そのためには、なるべく余計なことをせず、執筆につながることに集中する。
 昨日の筋トレは長い目で見れば、執筆に貢献することは間違いない。8か月ぶりのトレーニングだったのに、不思議と筋肉痛が出ない。負荷は落とさず、下半身中心で複数セットやったのだが、意外だ。
 今日は筋トレは休んで、夕方5時から裏の土地の草刈りをした。車道と接している部分が最も見苦しいし、作業姿勢的にはやりやすいので、半ズボンでのぞんだ。
 刈るのは比較的スムーズにできたが、後始末(ゴミ袋に収納しておいて後で廃棄するのだ)で手間取っているときに、むき出しの足に蚊がとまっていた。左足が主に狙われて、6か所も食われたが、幸いやぶ蚊ではなかったので、あとでキンカンを塗って事なきを得た。
(今、窓の外を大きな鳥が水平に横切って行った。どうせカラスだろう、と思っていたら、案の定、戻って来て、今は電柱にとまっている)
 夜は、執筆はちょっと中断して、雑務もこなした。

8月6日(土)「あれから1年・・・の風さん」
 今日は区の夏祭りがある。組長だった昨年は、準備から後片付けまで大変だった。
 あれから1年。1年前は「来年の夏祭りでは綿あめの屋台でもやろうかなあ」と楽しい想像をしていたが、とてもそんな余裕はなくなった。それどころか、今夜の夏祭りにも行けそうもない。
 遅れている執筆を挽回するべく、朝から頑張った。
 昼食もおいなりさん3個と白湯であっという間に終えて、午後の部に突入しようとした、がまたここで急激な疲労感。ちょっと横になったら、気持ちよくって、そのまま快眠。
 筋トレと草刈りを続けただけで、もうこれだ。情けないが仕方ない。
 たっぷり寝たので元気が復活(当たり前だ)。
 上野先生から初校ゲラの数学的内容についてコメントが寄せられた。現状では解説が書きにくい点があるので、その点に対するコメントだ。早速、返信を書いて送った。

8月7日(日)「ちびゴキ出現・・・の風さん」
 昨夜は区会の夏祭りを覗きにも行かなかったので、後片付けもパス。
 朝から空はどんよりしている。これからは気温だけが上昇する夏だ。
 とにかく執筆を最優先にしているが、あまりペースが上がらない。能率と効率の悪さが私の欠点だ。
 午後になって青空になってきた。
 3時過ぎに筋トレに出かけた。3日前のトレーニングが下半身中心だったが、比較的楽だったので、おかしいなと思っていた。その原因が判明した。昨年、かなり負荷を落としていた。その負荷でやったからだった。
 今日は、久しぶりに30分のバイクをやった。これも設定を間違えたので、昨年と比較できない。どうもボケも進行しているような気がする。
 帰宅してひと休みしてからワイフと墓参に出かけた。お盆が近い。
 夜、2階の洗面所でちびゴキが出現した。階下ではもう2匹出現しているので、付き合いはまだ続いているわけだ。これだけは本当にもうさよならしたい。ゴキジェットで退治しよう、と思っているうちに姿が見えなくなった。仕方なく、そこらじゅうに吹きかけた。そして、明るくして注意深く探索してみたが、見つからなかった。
 1時間後に、洗面所に行ってみたら、あらあら不思議、蛇口の横にくたばっていた。どこから来たのだろう?

8月8日(月)「天皇の想い・・・の風さん」
 今日も執筆最優先だ。
 午後、天皇のビデオメッセージがあった。ご自身で慎重に言葉を選んで作られたメッセージなのだろう。天皇という存在意義つまり公務に対するご自身の深い想い(国民とともにあること)がこめられた内容だと思った。
 象徴という客観的な定義は他人によって作られたものでも、公務をこなしながら、具体的な行動のあり方を常に考えて来られたから言えるものなのだ。
 それに基づいて、国民総意で、天皇のメッセージの具体化をしていかなければならない。生前退位だけでなく、女性天皇の是認もこの際、皇室典範の改正として盛り込んでほしいものだ。エリザベス女王を引き合いに出すまでもなく、はるか大昔、邪馬台国は卑弥呼が頂点にいたじゃないか。
 夕方から裏の土地の草刈りに取り組んだ。今日は完全武装をしたと思ったのだが、腕カバーの上から数ヶ所蚊に食われた。恐るべき吸血鬼だ。ただし、やぶ蚊ではなかったので助かった。
 夕食後は、また児童文学の初校ゲラの著者校正に取り組んだ。けっこう重たい作業になっている。

8月9日(火)「盆施餓鬼・・・の風さん」
 連日夏らしい暑さだが、不思議と風が強い。ところが風向きが違うようだ。よくビル風というが、我が家の場合、昨日と今日は南北で気圧差があって北から南へ吹き抜けている感じだ。実際の風向きとの関係は不明。ま、いずれにしても、南北両方で窓を開けると、風が通る。しかも強く。珍しい。
 お盆提灯を仏壇前に組み立ててから、恒例の施餓鬼(先祖供養)にワイフと出かけた。前もって檀家にハガキで連絡が来ているので、その時間を守れば大混雑ということはない。墓地へ行って供花の水を換え(ワイフ談:ぴょん吉がいたそうだ)、線香を上げたあと本堂へ。こちらは例年風が通るのだが、今年はそれほどでなく暑い。
 来年の二月が亡父の十三回忌であることを示す掲示をワイフが発見した。
 たくさんのお坊さんに読経してもらってから、これも恒例の昼食をいただいた。毎年楽しみである。
 棚経は明後日に決まった。
 午後、新潮社から電話が入った。新潮選書『江戸の天才数学者』の増刷(六刷)が決まったという。ありがたいことだ。うれしい。早速補充のための注文をした。今年2回以上の販売のチャンスがある。
 続けて、児童文学の編集者と電話で校正の打ち合わせ。前もって初校ゲラは目を通してあるが、1時間半にわたって念入りに意見交換した。今回の作品に対する関係者の力の入れ方はハンパじゃない。頑張らねば。
 ここまでで、1日のエネルギーを使い果たしてしまったようだ。
 夜は、ネットでシュワちゃんの『イレイザー』(劇場でも見たと思うが……)を鑑賞して店じまい。

8月10日(水)「クモの巣・・・の風さん」
 週一のリハビリの日だが、今日は2か月に1回の内科も受診する。効率良くこなせるだろうか。
 毎朝、新聞を最初に取りに行く者が、玄関のクモの巣の被害に遭う。分かっていてもやられてしまう。今朝は無事にこの問題をクリアしたが、クリニックに出かけるために門を通過しようとしたら、そこにもクモの巣が張られていた。見事に引っかかってしまい、キャメロンの前で払っていたら、クモまで落ちて来た。
 クリニック帰りに、UFJとJPに寄って用事も済ませてから帰宅したのだが、早くもクモの巣の再生が始まっていた。こいつをカットして、クモに「ここはだめだよ」と言い聞かせたが、はたして効果はあるだろうか。
 暑かったが、昼食にインスタントラーメンを食べ、書斎へ入って昼寝の体勢に。いつもリハビリから帰ると、結局ダウンしてしまうので、今日は先手を打った。
 やはり爆睡状態になり、夕方、ケータイの着信で目が覚めた。電力の支払い方法を変えないか、というPRだった。何に変更してもかまわないのだが、既に割引プランに入っていたので、とりあえずお断り。
 元気が戻ったので、晩ご飯まで執筆ができた。
 一段落できたので、夜は、作品のための年表作成に専念した。

8月11日(木)「棚経・・・の風さん」
 今日は「山の日」だという。もともと祭日と縁のない生活を34年間続けていたので、定年退社したからといって、簡単に祭日の実感は湧かなかったし、未だに湧かない。もし祭日を意識するとするなら、どうせ平日でも出かけられるのだから、祭日や休日の外出はできるだけ控えようとするくらいである。
 とはいえ、1年365日、休みなしでやらないと、やりたいことがこなせないという状況は、退社前後で全く変わらないので、なんとも、休日の恩恵が得られない不幸な性格だ。
 今日も朝から執筆に専念した。幸い、気温があまり上昇していない。こんな絶好の環境なのに、イマイチ体調がスッキリしない。散歩がてら、団地内のポストにハガキを投函しに行ってみた。すると、少し気分が良くなった。
 ちょうどよい機会なので、書斎に古道具の扇風機を設置した。実家で50年も前から、つまり小学校のころから使用していたものだ。これを組み合わせると、クーラーの使用効率もさらに改善される。
 昼食はアンパン1個だった。
 午後3時に心月斎の住職がみえて、棚経をしてもらった。仏壇はお盆の準備が万全である。読経後は、和菓子の話で盛り上がった。
 順調に執筆が進み、一つの章の区切りのよいところまで到達した。
 続いて、11月の講演のチラシ作りに取り掛かった。午前零時までかけたところで、残りは明日にして書斎は閉店した……が、シャワーを浴びたあと、昨夜に続いて、オンザロックを飲みながら、読書した。こうするとすぐ眠れるんだなあ。

8月12日(金)「流星群見られず・・・の風さん」
 昨日の調子を今日も、と思っていたが、まず普段通りの時刻に起きられなかった。
 11月の講演のチラシを仕上げてしまわないといけないので、昨夜の続きから取り掛かった。意外と手こずって、というのも例の完璧主義のせいだが、昼までかかってしまった。
 速攻で卵かけご飯の昼食を終え、書斎に入ったのはいいが、どうも不調。五十肩も痛い。
 あえなくダウン。3時間も寝てしまった。仕方なくトレーニングに行く予定は中止。
 疲労がとれると執筆が再開できるのだから、ボケは仕方ないとして(仕方ないことないが)、やはり体力アップは重要だ。
 しかし、目標のところまで行けず。
 今夜はペルセウス座流星群が観測できるというので、午前零時過ぎに、ワクワクしながらガレージの屋上にのぼった。ところが、全天曇り。風もほとんどなく、雲の流れは遅い。ガッカリだ。
 3日連続、オンザロックを飲みながら読書して寝た。

8月13日(土)「けっこう多忙・・・の風さん」
 今日も昨日に続いて、執筆優先でスタート。昼食のインスタントラーメンをはさんで、午後も執筆。
 これだけ頑張っても進まないのは、やはりボケかも、といつもの感覚が頭を持ち上げて来たところで、筋トレに出発した。五十肩の調子は相変わらず、あまり良くない。
 トレーニングを復活して3回目なので、慣れて来た。軽い負荷のメニューを黙々とこなした。トレーニングルームは冷房が効いているので、この程度の負荷だと、汗もそれほど多くない。楽だ。トレーニング前後に体重をチェックしているが、今日もまた少しだけ減った。贅肉を減らして筋肉を増やせればいいのだが、根気よくやらねば。
 帰宅して、日もだいぶ西に傾いたので、ワイフと墓参に行った。今日はお迎えにあたる。
 墓地には今日最後の墓参組が残っていたが、私たち夫婦が最後なのは言うまでもない。
 夜は、児童文学の初校ゲラの著者校正の続きをやった。かなりの分量がある。
 午後11時でいったんやめて、シャワーを浴び、明日に備えることにした。
 が、また読書が面白くなり、結局、就寝は午前2時近かった。今年34冊目の読了。

8月14日(日)「1週間前の大変更・・・の風さん」
 午前中は執筆。区切りの良いところまでできた。
 以前から地元のピザレストランへランチに行く機会を狙っていた。事情でしばらく休業していたのが、ようやく営業を再開したので、景気づけの意味で行きたかったのだ。
 信州でバイト中の次女へ薬を送る必要が生じたので、先ずドラッグストアへ行って薬を購入し、封筒の重さを測って用意した切手を貼り、郵便局でポストに投函したら、今日はもう回収予定がなかった(笑)。
 それから三河湾沿いのピザレストランへ行った。
 昼のピークは過ぎていたので、店は空いていた。ピザランチを注文し、満喫した。本当に美味い。
 朝からバタバタして疲れたので、ひと眠りしてから仕事に取り掛かろうと、書斎で横になったところへワイフが顔を出した。最近体調の悪い猫(ペコちゃん)が、また吐いたそうで、これでは心配で週末の旅行に行けない、ということだった。
 旅行中は長女が猫の食事の面倒を見に来てくれるのだが、確かに病気の猫の面倒を見させるのは気の毒だった。
 ワイフの気持ちもわかるので、旅行計画をどう変更するか、しばらく思案した(夕方からの草取りは中止)。
 今回の旅行計画は2つの目的があった。一つは四国八十八か所めぐり(とは言っても、数か所になるが)で、もう一つは全国和算研究大会の松山大会である。どちらもだいぶ前から楽しみにしていたのだが、ワイフが行けないとなると、先ず、交通手段と宿泊方法の変更が必須になる。
 とりあえず和算研究大会の事務局へ電話して相談し、航空券の確保、ホテルの予約の変更をした。
 これだけで大変な作業だった。まさかこんなことになるとは……。疲れたので(精神的なショックもあり)、今夜は早めに就寝した。

8月15日(月)「週末の旅行はキャンセル・・・の風さん」
 睡眠中もあれこれ考えている人なので、目覚めた時、今日の方針が決まっていた。
 朝食後、和算研究大会の事務局の先生へ電話し、結局、航空券代が高過ぎて、一人での参加はもったいないので中止すると伝えた。親しい先生なので、私ごときでも「枯れ木も山の賑わい」として参加したかった。しかし、1週間前の航空券代はハンパではない。宿泊代等々も含めると、東南アジアくらい行けそうな金額だ。
 とは言え、先方も準備が整っているわけだから、私のための資料が余ってしまう。そこで、研究会のみ参加代金プラス資料送付代を至急現金書留で送る約束をした。
 急いで準備して、近くの分局から送付した。
 手続きというか後始末というか分からないが、とりあえずそこまで終えて、昼食に冷や麦を食べたら一気に疲労が襲って来た(最近このパターンばかり)。
 書斎で冷房を効かせて寝るのはぜいたくだと思ったので、32℃の寝室でひっくり返った。
 3時間後に汗びっしょりで起き出して、書斎を覗いたら、な、なんとクーラーを切ってなかった(笑)。
 それから、ワイフと心月斎へ出かけた。今日は送り火を焚く日である。
 帰宅してコーヒータイムにした後、ホテルと航空券の予約をキャンセルした。
 晩ご飯のときに、ミツボシ・ビールという変わった瓶ビールが出た。色の濃い、ノスタルジーを感じるビールだった。
 夕食後は、昨日に続いて、著者校正の続き。まだけっこう残っているぞ。
 今日のペコの調子はまあまあだった。

8月16日(火)「午前零時のコンビニ・・・の風さん」
 木曜日の午前中までに児童文学の著者校正を終えたゲラを届けなければならない。
 あれこれあって、予定より遅れているので、もちろん朝から取り組んだ。
 先ずは、編集者との打ち合わせ結果に基づく部分の修正である。途中で、イラスト(案)を示す約束を忘れていたことに気が付いた。本当は先週の木曜日中にメールで送るはずだった。約束は破ったがやらないわけにはいかない。文章で書いた自分なりのイメージを絵にしようとすると、これはけっこう大変だった。いちおうテクニックというかPCのスキルがあるので、やれないことはない。すごく時間をかけてやってしまった(笑)。
 完成したイラスト(案)をイラストレーター含めてメール添付で送った時点で、もう午後に突入していた。
 ここ数日のバタバタで、筋トレも草刈りも中断しているが、今日もできそうにない。もちろん昼寝している場合でもない。
 著者校正の仕上げは、上野先生のご指導の反映である。私自身の勘違いは修正しなければならない。問題は、小説だから許されるかもしれない部分をあえて修正するかという微妙な判断である。あらためて文献を再確認し(原書の画像もチェックし)、物語にフィクションが多いので、考証的な部分は、やはり上野先生のアドバイス通り、なるべく最新の研究成果に近付けることだと思った。
 この作業に夕方から取り掛かったので、だんだん時計との競争になってきた。宅配で届けるためには、今夜中にコンビニに持って行きたかった。
 結局、コンビニに持って行ったのは午前零時だった。
 帰宅し、精も根も尽き果てた感じだった。

8月17日(水)「リハビリの日はそれでおしまい?・・・の風さん」
 早くも今週のリハビリの日だ。昨夜、ネットで初めて五十肩について勉強してみた。これまで自分が軽く考えていたことが判明した。最初の五十肩を自力で抑え込んだ記憶がこういう結果につながっている。
 ネットによると、平均して2年間ぐらい症状が続き、適切な処置をしないと、肩の可動範囲が狭いままで痛みが消えて、手術でもしないと戻らない状態になるらしい。ショックだった。
 そのことをPTに話したが、PTの反応はクールだった。さらに「当初、3か月で治そうと思っていた」と言うと、「3か月で治る人はまれです」とこれまたクールな反応。
 そして今日は、「痛いですか」と聞きながら、本当に痛いリハビリをやってくれた。うーん。最初に痛みを感じたのは昨年の今ごろだったから、まだあと1年かかるのかも。PTも(どうやらこの人は1日も早く治したいみたいだから、荒療治をしてやろう)と思ったのかもしれない。
 帰りに1か月ぶりのドラッグストアでの買い物をしてから帰宅。
 リハビリの後は、いつも疲労が出るので、昼食後さっさと横になった。
 ということで、またたっぷり昼寝して夕方起床。
 それでも元気が戻らなかったので、夜は様々なことをやってみた。雑務を片付けたということだ。

8月18日(木)「ペコの精密検査初日・・・の風さん」
 未明、激しい雨の音で目が覚めた。温暖化の進展で日本は熱帯化している気がする。そうなると、スコールに襲われてもおかしくないのでは? 最近、台風よりも局地的な豪雨で被害が起きている。その現れではないか。
 カーテンを開けると、夜は明けていたが、雨のカーテンの向こうは煙っているように見える。
 いつもの起床時間に階下へ降りると、ワイフが深刻な顔をしていた。ペコの具合がとても悪いのだと言う。
 人間の場合と同じように、町医者から総合病院へ行く段階になったのだ。
 朝食後すぐ出発した。ペコはクルマでの移動が苦手なので、時間短縮のため有料道路を使った。
 動物病院とは思えない大きな病院だった。駐車場も広いが満車に近い。ワイフが受付だけしてきて、ポケベルを持って戻ってきた。やっとコールがあったのは約1時間後だ。
 中に入ると広い。診察室だけで6つもあった。つまり、少なくとも6人の獣医がそこにいることになる。
 今日だけで、血液検査、レントゲン、超音波検査をやった。異常がどのあたりにあるかはだいたい予想がついただけである。さらに精密検査が必要だと言われ、明日、CTや内視鏡検査を受けることになった。
 帰宅し、さっと昼食を摂ったあと、キャメロンで出かけた。目的はATMで現金をおろすこと。今日と明日だけですごい金額になる。銀行のATMでは、久しぶりにカードを使ったこともあり、暗証番号で失敗し、カードが無効になってしまった。明日、復活処理を銀行窓口でおこなう必要がある。
 今日も出版が近付いている2つの出版社とのやりとりがあって、すぐに対応をしなければならなかった。
 そこまでで、私も疲れてしまった。しかし今日は、ぶっ倒れている余裕はなかった。集中力を要する創造的な仕事が無理なら、雑務を少しでもこなそうと、次々に手をつけた。郵便局から簡易書留を送り、ファックスで委任状を送り、気になっていた相手にたくさんメールを送った。

8月19日(金)「ペコの精密検査2日目・・・の風さん」
 昨夜遅く長男が京都から帰省した。いちおう形ばかりのお盆休みかもしれない。
 昨日に続いてペコを総合病院へ連れて行った。クルマの中が嫌いなので、ずっと鳴いている。移動時間を最短にするため、行きは有料道路だ。
 昨日と同様に10時ころ到着したが、昨日よりも混雑していた。結局、病院の玄関外でポケベルを持って待つことになった。幸い日差しも強くなく、風も少しあった。次々に高価そうな犬がやってくる。老犬もいて、足腰がフラフラだ。人間世界と同じになっている。
 診察を受けて、予定通り精密検査のために預けることになった。
 帰りに銀行に寄って、新カードの申請をした。ついでだが、まあ、パスワード含めて更新できてよかった。
 スーパーで買い物もして帰宅した。
 コーヒーを淹れてサンドイッチで昼食にした後、夜に備えて昼寝した。
 やや早目の夕食を摂ってから、ペコを引き取りに出かけた。
 夜の総合病院は空いていた。CTと内視鏡検査の結果を、画像を元に説明を聞いた。私の最悪予想画像とは違っていたが、大腸の通りが悪くなっている部分に悪性の腫瘍らしきものがあるとのことだった。生体検査の結果は1週間後に判明する。当面は、便を柔らかくする薬を飲ませて、苦痛をやわらげるしかない。
 地元の動物病院へ渡すためのレントゲン写真などを受け取って今日は終了したが、二日間で12万円ほどかかった。健康保険の効かない人間と同等である。ちび助の体調が悪くなったら、動物保険に入る検討が必要だと思った。
 帰宅すると、ペコは我が家に帰れて安心したらしい。すぐに落ち着いた。

8月20日(土)「楽しいこともある・・・の風さん」
 ペコが元気だったら、昨日から松山にいて、今日の午後から全国和算研究大会だった。
 今日も暑い1日になりそうだった。
 いくら何でも執筆を再開しなければならない。そういう覚悟で始まった。
 昼食にいつもの卵かけご飯をキムチでかっこんで、地元の動物病院へレントゲン写真を持って行った。
 午前中に総合病院の医師から電話があったそうで、強く紹介した記憶のなかった地元の医師は困惑したらしい。これは私の予想通りで、だから私が経緯を説明に来たのだ。
 生体検査の結果が1週間ほどで出て、それから治療が決まるが、おそらく老猫のために手術はなく、投薬が中心になるので、その場合は、再びこちらでお世話になります、と伝えたら、ようやく安心したようだった。
 帰りにコンビニで大量にアイスクリームを購入して帰宅した。
 帰宅後も執筆。がんがん執筆。迷っている余裕はない。
 夕方までにラフができたので、今日の目標は達成できたと判断した。
 それにしても、今日の日本の最大の出来事は、リオ2016、男子400mリレーの銀メダルだろう。昔からこういった短距離系は黒人選手の独壇場だった。近年、ジャマイカが世界の最高峰に君臨しているが、やはり白人ではない。そういった分野に、やせっぽちの黄色人種が割り込んだのだからスゴイとしか言いようがない。ジャマイカ系のケンブリッジ君がメンバーにいることはもちろん認めざるを得ないが。
 9時半過ぎに、長女が名古屋から帰省してきた。ペコの様子を見るのが最大の目的だった。
 けっこう普通にしていたので、長女は安心したようだ。
 今日は、くだもの(桃、巨峰、スイカ)、氷水各種(イチゴ、抹茶、練乳、小豆)、アイスクリーム各種、ドリンクも多種あって、好きなだけのデザートタイムとなった。次女だけは信州でアルバイト中だが、家族が多いと楽しいイベントが組める。
 ワインで酔っ払った私は午前零時過ぎにベッドに倒れ込んだ。

8月21日(日)「ペコに安心して家族は大食・・・の風さん」
 朝、ペコが久しぶりにうんちをした。先週の木曜日に初めて精密検査を受けたとき、お通じをよくするシロップのようなものをもらい、夜、飲ませた。金曜日は絶食状態での精密検査だった。昨日から再びシロップを飲ませ始め、どうなるか様子を見ていた。病院へ行く前は便秘状態で、それが苦しくて吐いてもいたのだ。お通じがあるかどうかが、症状緩和の第一なのだ。幸い、その後吐くこともなく、ペコも落ち着いていた。
 加えて長男と長女の帰省もあって、我が家はバタバタしている。それで、また疲れてしまい、午前中は仮眠。
 午後からようやく執筆も再開した。
 途中、3時のおやつということで、デザートブッフェを楽しんだ。その後、執筆再開。
 夕方からレストランに食事をしに行った。メール会員なので特別メニューのお知らせが届いていたのだ。
 電話で予約しておいて正解だった。レストランはいっぱいだった。
 ここはサラダバー、ドリンクバーが楽しい。ワッフルが焼けるし、ソフトクリームがある。
 4人でたっぷり2時間料理を満喫し、そのまま長女を名古屋まで送った。
 ワイフのアクアがガス欠状態だったので、帰りに満タン給油して帰宅した。

8月22日(月)「執筆を本格的に再開・・・の風さん」
 松山へ出かけるのをやめたにもかかわらず、ペコの病院と子どもたちの帰省対応で、思ったほど執筆ははかどらなかった。それで、今日から猛烈に焦って執筆することにした。どうするかというと、よけいなことはどんどん中止だ。今日は草刈りをすべき日だったが、朝からやらないと決めた。
 午前中に長男も京都へ帰って行った。見送りもしなかった。
 ただし、ラインゲームのツムツムだけはやっている。これが最後の息抜きだ(笑)。
 夕方まで頑張ったが、あまりペースは上がらない。平和ボケと同じなのかもしれない。本当は焦っていないのだ。
 夜は、気分を変えて(今ごろという感はあるが)Excelに登場人物を並列させた時系列データを入力した。
 やはり必要なものは必要なのだ。
 ペコには指示されたとおり、朝晩二回シロップを飲ませたが、今日はお通じがなし。心配だ。

8月23日(火)「執筆は依然としてピンチ・・・の風さん」
 昨夜整理したExcelデータを眺めながら、物語の展開を考えた。今回の物語で重要な役割を演じる登場人物が続々と登場する場面なので、それを考えたのである。
 こういうことは本来得意だと思っていたが、どうしても史実というか記録に拘束されてしまうので、パズルを考えるような状態におちいってしまう。
 実際に本文を書き始めたのは夕方からだった。
 正月にやった講演の記録が掲載された冊子がやっと届いた。これは力を入れて書いたので、あちこちへ配りたかったものだ。不幸にして最も忙しいタイミングで届いたので、すぐに発送の準備はできない。とにかく今は執筆最優先。来週上京して打ち合わせを予定している。間に合わせなければ。
 しかし、明日は朝が早いので、午前零時で書斎は撤収。

8月24日(水)「リハビリがあっても執筆・・・の風さん」
 最近、台風が連続して日本列島を縦断している。異常気象は仕方ないとして、人為的な危険飛翔体が、また日本海に落下した。かの国の技術力やマネジメント力を考えると、あらぬ方向へ飛んでもおかしくないと思う。本土に落下したり、人的な被害が起きたりしたら、どういうことになるか。あらゆるケースを想定して、今何をなすべきか、政府中枢は考えているだろうか。マスコミは手段の議論ばかりして大衆をだましている。目的の議論さらには、原因の議論と対策の議論をすべきではないか。そして、そのことを気にしている人を(選挙を通じて)政治の中枢へと送り込むのだ。そうでなければ、たとえば4年後の東京五輪では、安全対策のために、想定外の予算を使うことになる。
 今朝もペコが健全なものを出してくれたので、我が家の平和は守られそうだ。
 朝から執筆にとりかかった。
 週一のリハビリは正午だったので、一段落したところで出発。昼頃、当地は雨の予報が出ていたが、実際に雨が降ったのは名古屋以北だったらしい。
 帰りにJAに寄り、久しぶりに図書館に寄って相互貸借の申請を出した。
 昼食はインスタントラーメン。リハビリ後の安静の時間の間に宅配が来た(笑)。
 その後も執筆。執筆とはいっても、裏をとりながら書き進めるので、やはりペースは上がらない。しつこくネットで探しているうちに重要な論文を発見した。
 2回の休憩をはさんで、執筆を続け、遅い晩ご飯の後、ようやく第一稿の5割を書き終えた。

8月25日(木)「ようやく執筆が加速・・・の風さん」
 昨日の勢いをなくさないように、今日も執筆に専念した。
 草刈りや筋トレが中断しているのは気になるが仕方ない。
 朝晩2回飲ませているシロップの効果があって、ペコの病状は安定している。まだ精密検査の結果の連絡はないが、焦る必要はなさそうだ。この間に執筆も頑張らねば。
 晩ご飯まで順調に進んだので、インディアン・スパゲティに合うかどうかちょっと不安だったけれど、チリ産の白ワイン(辛口)をグラスに半分だけ飲んだ。意外とベストマッチっぽかった(笑)。
 結局、第一稿の6割まで書き終えることができた。このペースなら、上京前に第一稿を完成できそうだ。

8月26日(金)「訃報に絶句・・・の風さん」
 寝室のカーテンを開けると柿の実がもう色づいている。今年はたくさんの実が成りそうだ。食べきれないので、できれば干し柿にしたいが、挑戦している余裕があるだろうか。
 知人からメールで訃報の知らせがあった。驚きと悲しみと悔しさでいっぱいになった。
 亡くなられたのは文芸評論家の磯貝勝太郎さんである。既に第一線を退かれた方だが、大変お世話になった。
 今年の6月8日に『磯貝勝太郎 著作目録』という本が届いた。これまでの仕事を整理されたものだが、評論原稿も収録されていて、その精緻な論法に感銘を受けた。読了して6月19日付でお礼状を書き、共著ではあるが、歴史ものということで『角倉一族とその時代』を同封してお送りした。
 今日の訃報によると、6月12日に倒れ、14日に不帰の人となられていたことがわかった。つまり、私の礼状は生前に届けられなかったのだ。
 もうこうなったら、あの世で再会して、ゆっくりとお礼のことばを伝えるしかない。
 合掌。
 今日は、第一稿の7割まで書き終えることができた。

(8月26日のつづき
 今日は、月に1回の総合病院の日だった。メインは薬をもらうためだが、片道1時間かけて行くことになる。
 今日も比較的道路が混んでいた。景気はそれほど好くなっていないが、働いている人たちは大変忙しいのだ。効率というか生産性向上が課題だ。
 病院で昼食後、ATMでおろしたお金をJPで送金した。
 続いて、行きつけの床屋へそしてミスドへ。連続的にできるように計画することで、いちおう効率は確保しているつもり。さらに帰り道で、これも月に1回くらいの満タン給油をして(コンビニにも寄って)帰宅した。
 第一稿は残り3割になったので、その部分の流れというかストーリー展開を再チェックした。
 データ送付まであと3日。やれそうな気がしてきた。

8月27日(土)「長女が帰省・・・の風さん」
 夕方ごろ長女が帰省してくるので、それまで執筆に専念だ。昨日外回りの仕事を集中してやったので、今日は一歩も外へは出ない覚悟。
 やはり私は男なのだろう。毎日同じ作品の原稿を書いていると、集中できるし、ペースも上がる。
 執筆以外の関心事は、当面ペコの様子だ。1日に2回お通じのシロップを飲ませているので、「出たかな?」と「食べたかな?」のチェックを交互に繰り返す。このサイクルが回っている限り、症状は安定しているということだ。
 長女が着いてにぎやかになった。
 夕食後、長女が持ってきた豪華なケーキがデザートになった。
 就寝前のラストスパートが効果的で、第一稿は8割まで完成した。

8月28日(日)「多忙な中でも執筆・・・の風さん」
 ワイフを最寄りの駅まで送ったあと、犬猫病院へ直行した。ペコのシロップをもらうためだ。
 開院直前に着いたのだが、もうたくさん来ている。
 シロップをもらうだけでいい、と受付で話したら、早速対応してくれた。
 さらに主治医が特別にわたしを呼んでくれ、細胞検査の結果を説明してくれた。昨日、電話があり、ワイフが話を聞いたのだが、今度はわたしに丁寧に話してくれたのだ。
 しかし、内容はきわめて深刻なもので、家族で相談してから、木曜日にあらためて来ることにした。
 思いのほか早く帰宅できた。長女も起きて入浴しているところだった。
 その後、長女を連れて、ゲーセンへ行き、クレーンで狙いのグッズを2個ゲットした。2000円もかかったが、何度も係員を呼んで取りやすくしてもらったので、その程度で済んだのだ。
 帰宅して、長女が作った納豆うどんで昼食にした。
 宅配や集金が2件もあった。ペコの調子は今日もまずまずだ。
 外出したにもかかわらず、執筆は順調で、第一稿は9割までできた。

8月29日(月)「多忙続きでお疲れ・・・の風さん」
 今朝も早起きしてワイフを最寄りの駅まで送った。
 今日は長男の仕事があった。京都でアパートを引っ越すので、書類を用意しなければならない。
 役場へ行って、わたしの印鑑証明はもらえたが、長男の住民票は委任状が必要だった。
 それで、出直さなければならなかった。
 書類が準備できたので、郵送の準備を整え、JPへ直行し速達の手配をした。タイミングよく集配車が来た。
 少しバタバタしただけだったが、早くも疲労を感じた。今朝だけの疲れではないのだろう。
 昼食やおやつを長女と摂ったが、わたしのパワーは戻らなかった。
 だらだらと過ごしながら夕方になった。
 ようやく元気が戻ってきたので、執筆にとりかかった。
 ワイフが帰ってきたので迎えに行き、長女が作った夕食を3人で食べるころ、小雨が降り出した。
 明朝早くから仕事のある長女のために、名古屋までアクアで送ったが、ワイフは疲労のため(名古屋で2日連続トールの仕事だったから)自宅でダウンしていた。
 往復1時間半で戻って来て、執筆の続きに取り組んだ。
 ペコが少し吐いたのが気になった。

8月30日(火)「第一稿を送付・・・の風さん」
 第一稿を書き上げ、送付完了したのが、今朝の4時半だった。それからシャワーを浴びに行ったのだが、外では早くも虫のすだく声が聞こえた。コオロギだろう。季節は確実にめぐってくる。とにかく懸案の第一稿を送ることができてホッとした。
 5時に就寝し、8時に起床した。3時間爆睡の予定だったのに、あまり深く眠ることはできなかった。
 朝食後、リハビリに出かけた。明後日の予約にした方が楽だったなあ、と思いつつ、キャメロンで出発。
 とりあえず毎週通っていて、本当にわずかずつだが、左肩というか左腕が動くようになってきた。こういう時間があるなら、筋トレに行きたいのだが、もうしばらく我慢かな。
 いつもリハビリの後は疲れて寝てしまうし、今日は寝不足でもあるので、ひと眠りした。
 せっかく執筆が一段落したが、雑用をあまりたくさんはできなかった。
 とりあえずレターパックを2通送る準備ができた。千葉県と秋田県へ送るので、明朝東京で投函する。
 今夜また夜行バスで行くので、バタバタと準備した。今回は枕を持参。
 シャワーを浴び、晩ご飯を食べて、電車で出発。
 名鉄BCのコンビニで明日の朝食とビールを買って、空いたバスに乗り込んだ。

8月31日(水)「上京打ち合わせ・・・の風さん」
 昨夜11時発で、今朝の6時に新宿バスタに着いた。プロデビューを目指して頑張っていたころと同じような行動をしている私は進歩も進化もないなあ(笑)。
 しかし、多少の違いを書いておくと、当時(30年くらい前)、夜行バスで東京駅に着くと、割引券をもらって東京温泉(クア)に行った。1時間半くらいゆっくり風呂を楽しむと、長旅の疲れはほぼとれたものだった。新宿バスタでは、トイレで洗面をして終わり(な〜んだ、進歩どころか退歩じゃないか)。
 午前中はJMAへ行き、セミナー講師の仕事の打ち合わせをおこなった。会社は朝が早いので、時間消化が効率的になる。有意義な打ち合わせだった。
 それから、神保町の古書店へ行き、掘り出し物を発見して購入した。
 変な動きをした台風が過ぎた東京は風が吹いていたがやや暑かった。
 次に池袋へ移動したが、時間がなくなってしまったので、昼食はコンビニで菓子パン1個と缶コーヒーですませた。昔は(新鷹会の勉強会に毎月通っていたころは)、昼食は新宿で、カレーだったり蕎麦だったり(な〜んだ、昔の方がまともな食事じゃないか)。
 ジュンク堂池袋本店の喫茶室で2件、打ち合わせを予定していたが、満席だったので、書店を出た。
 かなり歩いて、そこで夕方まで打ち合わせをした。
 最初の1件は、昨日第一稿を送った作品で、来年出版予定のもの。たたき台としては十分の形になっていたので、しっかり打ち合わせができた。
 次の1件は、11月出版予定の児童文学である。再校ゲラを受け取った。追い込みに入ってきたところだ。今日は、装丁家の中島かほるさんが来てくれたので、楽しかった。
 JRで品川まで移動し、夕食として立ち食い蕎麦を食べて、こだまのグリーンに乗り込んだ。
 車中では、今後の日程を考えたり、雑誌を読んだりした。もちろんLINEGAMEも(笑)。
 帰宅は午後11時過ぎ。疲れた。

2016年9月はここ

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